伊勢半について

明治期の伊勢半店構え

『東京商工博覧絵』 明治18年(1885)刊行 国立国会図書館蔵

創業者の思いを今に受け継ぐ、伊勢半

文政8年(1825)、江戸時代後期に、伊勢半は紅を製造・販売する紅屋として現在の日本橋小舟町に創業しました。

かつては京都を中心に作られていた紅でしたが、化粧の習慣が一般庶民にまで普及し、江戸でも作られるようになります。初代・澤田半右衛門は、紅白粉問屋で20余年の奉公の後、独立。たゆまぬ努力に試行錯誤を重ねた末、主流であった京都製の紅に劣らぬ玉虫色の紅を完成させました。半右衛門が生み出す美しい玉虫色の輝きは、たちまち江戸で評判になったといいます。

創業より守り続けられてきた秘伝の製法は歴代の紅匠(紅職人)に受け継がれ、
また、もの作りに対する真摯な姿勢は、今日に至るまで伊勢半グループの商品に息づいています。