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「木版画ワークショップ」 ~彫って摺って、彫って摺る。現れるか江戸の紅色~


NHKの大河ドラマ「べらぼう」をご覧になり、江戸時代の出版文化に関心を持たれた方も多いのではないでしょうか?
今年創業200周年を迎えた紅屋「伊勢半」では、江戸時代の浮世絵等にも使われた絵具用の紅「細工紅」を現在も製造し、版画家や日本画家の方々にお使いいただいています。
今回は、その細工紅を使った木版画ワークショップを開催します。
 
紅のことをよくご存知の方にはお馴染みのことですが、紅とは紅花の花びらに僅か1%だけ含まれる赤色色素のこと。化粧料の小町紅は紅の純度を高めることであの玉虫色の輝きが生まれますが、細工紅はあえて黄色色素を残しています。
やや黄色味のある紅色。それが江戸時代の人が見た絵具の紅の色なのです。
 
ワークショップではひとり1枚の版木(模様を彫る板)を使い、あらかじめ印刷された模様を彫っては摺り、彫っては摺る、「彫り進み」の技法で作品を作ります。
摺りを重ねれば重ねるほど、細工紅の濃さが増し、模様もくっきりと出てくるはずです。
今回は2枚の和紙を摺り、1枚はそのまま、もう1枚は箱に仕立てます。
江戸時代の人も見たであろう紅色の作品を、ぜひご自身の手で生み出してください。
 
●日 時:2025年5月6日(火/振休)13:30~16:30
●講 師:佐竹宏樹氏(版画家)
●定 員:12名(小学5年生~一般・先着順)
※小学生(5・6年生)の場合は、必ず保護者と一緒にご参加ください。その場合、保護者の方にも体験していただきますので、親子2名で参加の場合は【2名】でお申し込みください(参加費も2名分頂戴いたします)。
●参加費:3,000円(材料費込み)
●申込方法:こちらのウェブサイト(Airリザーブ)よりお申し込みください。
●申込受付開始:2025年4月15日(火)10:00より
 
※ワークショップでは彫刻刀を使用します。
※汚れてもいい服装でご参加いただくか、エプロン等をご持参ください。
 
佐竹宏樹氏プロフィール:
 

撮影/伊藤縁
 
1973年福岡県生まれ。1996年東京造形大学造形学部美術I類(絵画)専攻卒業。1998年長崎大学大学院教育学研究科教科教育専攻美術教育専修修了。2000年兵庫県津名町長沢アートパーク・アーティスト・イン・レジデンス(AIR)に参加し、浮世絵の彫り摺りを学ぶ。その後、2001年アーツタスマニア・レイクセントクレア・AIR、2011年ポルトガル・セルベイラビエンナーレ・AIR等に参加。国内外のアーティストとコラボレーションや交流展、子ども達とのワークショップ等を多数行う。
 
 
ご都合が悪くなった場合は、Airリザーブよりキャンセルをしていただくか、紅ミュージアム(03-5467-3735)にお電話ください。